新型コロナワクチンの秋接種始まる

新型コロナウイルスワクチンの秋接種が20日から全国で始まった。来年3月までは接種の全額が公費負担になり、生後6カ月以上のすべての人が無料で打つことができる。オミクロン株の一種である「XBB.1.5」系統にも効果があるとされるファイザーとモデルナのワクチンが使われます。

 

インフルエンザも流行しており、この冬に向けて感染拡大が懸念される。ワクチンやマスク、手洗いなどで予防に努めたい。

インフル感染が急増 34,665人
コロナ感染も高水準 86,510人

 厚生労働省は22日、全国約5000の定点医療機関から11~17日の1週間に報告されたインフルエンザの新規感染者数が計3万4665人で、1医療機関当たり7・03人だったと発表した。前週比1・57倍と急増し、7都県で流行の「注意報」レベルとされる1機関当たり10人を超えた。9月としては異例の流行が始まっている。

 東京都の発表によると、4~17日の都内学校等におけるインフルエンザによる学級閉鎖などの休業報告は207件。昨年同時期は0件で、学園祭や体育祭後に感染者が広がるケースも出ている。

 一方、11~17日の定点医療機関からの新型コロナウイルス報告数は計8万6510人で、1機関当たり17・54人だった。前週比0・87倍で2週連続の減少だが、依然として高い水準。インフルエンザと新型コロナの同時罹患(りかん)の可能性もある。

 インフルエンザワクチンは9月下旬から供給が始まり、ほとんどの医療機関で接種は10月から。厚労省は新型コロナのワクチンとの同時接種も可能としている。


東京都の状況
インフルエンザ
 都保健医療局によると、417の医療機関から計4742人の患者報告があった。11~17日の定点医療機関あたりの患者報告数は11・37人。前週(5・95人)から大きく増え、注意報の発令基準(10・0人)を超えた。保健所別では、多い順に中野区20・30人、文京18・29人、八王子市16・67人など。
 若い世代での感染が目立ち、4~17日の患者報告数は、14歳未満が全体の6割超。学級閉鎖など、同期間の都内公立学校の臨時休業は計207校に上った。

 

コロナ
 都内419の定点医療機関のうち、報告をしたのは417か所。感染者数の合計は6688人、定点医療機関あたり患者報告数は16.04人でした。患者数の合計は前週(9月4日~9月10日)に比べ136人減少。「東京都感染症週報」によると、前週の定点医療機関あたり患者報告数は16.36人で、ほぼ横ばいとなっています。また、入院患者数は9月18日時点で2252人と、9月11日時点で2353人だった前週から101人減少しました。
 年代別では10代が最多の2189人、次いで10歳未満の1310人、40代の716人と続いています。重症化しやすいとされる60歳以上の定点医療機関あたりの患者報告数は2.01人でした。

 

接種券は9月から順次発送される。

例:東京都新宿区

例:東京都町田市